2024年 第3回京都文学レジデンシー
開催期間:2024年9月28日〜10月27日
主催:京都文学レジデンシー実行委員会
共催:立命館大学国際言語文化研究所/龍谷大学/京都芸術大学
特別共催:国際交流基金
協賛:香老舗 松栄堂/DMG森精機/京都 蔦屋書店/共立メンテナンス/丸善ジュンク堂書店/早稲田大学
助成:Arts Aid KYOTO(京都市)/ベルギー王国フランス語共同政府国際交流振興庁/イタリア文化会館大阪/欧州連合/リトアニア文化カウンシル/クリエイティヴ・ニュージーランド
後援:京都市/京都経済同友会/京都市教育委員会
共同プロデュース:MUZ ART PRODUCE/CAVA BOOKS
(パートナー団体および企業数:21)
招聘作家
招聘作家10名のプロフィールおよびサンプルワーク(日/原文)を、京都文学レジデンシーのnoteにて公開しています。
https://note.com/kyoto_wr/m/m30a98399de28
アンバー・アダムズ(Amber Adams)
アメリカ/U.S.
詩人・カウンセラー、コロラド州ロングモント在住。2022年のデビュー詩集は、Becoming Ribbonsは X.J. ケネディー賞でファイナリスト、レキシ―・ルドニスキー新人賞ではセミ・ファイナリストに選ばれる。デンバー大学で文学修士号、レジス大学でカウンセリングの修士号を授与。Poetry Magazineや Poetry Northwest, American Literary Review, Narrative, Witness, HAD, 32 Poemsなどで、作品が掲載、また刊行予定となっている。パメット・リバー賞でセミファイナルとなった2冊目の詩集Under Snowの作成に取り組んでいる。
noteに掲載しているサンプルワーク
アンバー・アダムズ「シャチホコ/鯱」(訳:藤井光)
“SHACHIHOKO 鯱” by Amber Adams

オーシュラ・カジリューナイテ(Aušra Kaziliūnaite)
リトアニア/Lithuania
詩人、哲学者、作家。リトアニア、ヴィリニュス出身。人文科学博士。2018年の”Mėnulis yra tabletė”をはじめ詩集が5冊刊行され、著作は19カ国語に翻訳されている。2018年にはアイオワ大学の国際創作プログラムに参加、2023年にはドイツのAkademie der Künste文学部門からベルリン・フェローシップを受賞。
noteに掲載しているサンプルワーク
オーシュラ・カジリューナイテ「お月さまは錠剤だ」「祝祭の装い」(訳:木村文)
“mėnulis yra tabletė”, “šventinis makiažas” by Aušra Kaziliūnaitė

クレア・ウィグフォール(Clare Wigfall)
イギリス/ドイツ/United Kingdom, Germany
ロンドン出身ベルリン在住の作家。2007年にデビュー短編集”The Loudest Sound and Nothing”を刊行。翌年にはBBCナショナル短編賞を受賞のほか、E.M.フォースター賞候補者にも選出。2018年にはデビュー作がドイツ語に翻訳される。ProspectやThe Dublin Review、Rekto:Versoで作品を発表するほか、BBCラジオやNPRベルリンにてブックレビューも行なう。
noteに掲載しているサンプルワーク
クレア・ウィグフォール「ルースとキット(抜粋)」(訳:森慎一郎)
Excerpt from “Ruth and Kit” by Clare Wigfall

コリーン・マリア・レニハン(Colleen Maria Lenihan)
ニュージーランド/New Zealand
ニュージーランドのオークランドを拠点とするマオリ作家。15年間東京に住み、その間イベントプロモーター、ビデオグラファー、英語教師として働く。デビュー短編集Kohineには日本を舞台とした物語が数編収録。現在は映画や舞台の脚本執筆に力を注ぐ。
noteに掲載しているサンプルワーク
コリーン・マリア・レニハン「グノシエンヌNo. 1」(訳:ベル貴子)
“GNOSSiENNE NO. 1” by Colleen Maria Lenihan

ダリオ・ヴォルトリーニ(Dario Voltolini)
イタリア/Italy
イタリア・トリノ出身の作家。1990年に”Una intuizione metropolitana”でデビュー。近著に”Pacific Palisades”(2017)、”Il Giardino degli Aranci”(2022)があるほか、今年の長編話題作 “Invernale”(2024)はストレーガ賞最終候補作に選出。短編「エリザベス」(越前貴美子訳)が『どこか、安心できる場所で──新しいイタリアの文学』(国書刊行会)に収録されている。
noteに掲載しているサンプルワーク
ダリオ・ヴォルトリーニ「寒気(抜粋)」(訳:土肥秀行)
Excerpt from “Invernale” by Dario Voltolini

クリスティナ・ドンブロフスカ(Krystyna Dąbrowska)
ポーランド/Poland
ポーランド・ワルシャワ出身の詩人・エッセイスト・翻訳家。2013年にポーランドで最も権威ある文学賞であるヴィスワヴァ・シンボルスカ賞、コシチェルスキ賞を受賞のほか、2024年には米国プッシュカート賞を受賞。詩作は20ヶ国語に翻訳される。また、ルイーズ・グリュック、トム・ガンをはじめとする英語圏詩人の翻訳も手がけている。
noteに掲載しているサンプルワーク
クリスティナ・ドンブロフスカ「電話」、「宇宙」、「シート」、「ウエハース」(訳:田中壮泰)
“Telefon”, “Kosmos”, “Plastry”, “Wafle” by Krystyna Dąbrowska

今宿未悠(Mew Imashuku)
日本/Japan
東京都出身の詩人。大学在学中に詩作をはじめる。2023年に第一回西脇順三郎新人賞を受賞し、第一詩集『還るためのプラクティス』を刊行。2024年には現代美術のパフォーマンス作品「a garden of prothesis」(tokas opensite 8)にも出演。身体を用いた表現に挑み、そこで得られた感覚を詩に昇華することを試みている。
noteに掲載しているサンプルワーク
今宿未悠「踊り子」「焼ける」(日本語のみ)
2 poems by Mew Imashuku (Japanese only)

パオロ・ティアウサス(Paolo Tiausas)
フィリピン/Philippines
フィリピン・ラスピニャス出身の詩人・パフォーマー。2020年の詩集Lahat ng Nag-aangas ay Inaagnasがマドリガル・ゴンザレス新人賞の最終候補に選出。2021年には国内で最も歴史ある詩の賞Talaang Gintoより「今年の詩人」に選ばれる。また「フィリピンのピューリッツァー賞」とも呼ばれるカルロス・パランカ記念文学賞の受賞者でもある。
noteに掲載しているサンプルワーク
パオロ・ティアウサス「スーパーヒーロー」(訳:澤田公伸)
“Superhero” by Paolo Tiausas

ポリー・バートン(Polly Barton)
イギリス/United Kingdom
イギリス在住の日英翻訳家・エッセイスト。2012年に第一回JLPP翻訳コンクールで最優秀賞を受賞。そのほか2016年にはKyoto Selden Memorial Translation Prize賞、2017年にはPEN/Heim Translation Fund Grantsを受賞している。著書に日本語オノマトピアを題材にしたエッセー集 “Fifty Sounds”、訳書に柴崎友香『春の庭』、松田青子『おばあちゃんたちのいるところ』他多数。
noteに掲載しているサンプルワーク
ポリー・バートン「五十音(抜粋)」(訳:吉田恭子)
Excerpt from “Fifty Sounds Extracts” by Polly Barton

トリスタン・ルドゥ(Tristan Ledoux)
ベルギー/Belgium
ブリュッセル在住の作家。創作の傍ら、ブリュッセル王立音楽院などで教鞭を取るかたわら、2008年にデビュー短編Impressions d’écoleを刊行。2020年には第二短編Récidiculesを、2023年には小説Un bon sauvage、Entre les mailles du filetの二作を出版している。2024年12月には短編集を刊行予定。
noteに掲載しているサンプルワーク
トリスタン・ルドゥ:短篇集「金持ちと強奪者」より抜粋(訳:小柏裕俊)
Extrait du recueil « Le nanti et l’usurpateur » by Tristan Ledoux

公募状況
公募応募者数:187 名
公募応募者の国籍と執筆言語:52 カ国36 言語
アイルランド/アメリカ/アルゼンチン/イギリス/イスラエル/イタリア/イラン/インド/インドネシア/ウズベキスタン/オーストラリア/オーストリア/オランダ/ガーナ/カザフスタン/カナダ/韓国/ギリシャ/クロアチア/ケニア/コロンビア/シンガポール/スウェーデン/スペイン/スロバキア/タイ/台湾/チェコ/中国/デンマーク/ドイツ/トルコ/ナイジェリア/日本/ネパール/ハンガリー/フィリピン/フィンランド/フランス/ブルガリア/ベトナム/ベネズエラ/ベリーズ/ペルー/ポーランド/マレーシア/メキシコ/モンゴル/リトアニア/ルーマニア/ルクセンブルク/ロシア
関連イベント
- オープニング・フォーラム「異物と創作」
開催日時:2024年9月29日(日) 15:00〜17:00
会場:香老舗 松栄堂・薫習館
フライヤーPDFはこちら
アーカイブ動画:https://www.youtube.com/live/M-jOsifbLCs?si=KvGp0J57yUzz8DIB - クロージング・イベント(朗読会)
開催日時:2024年10月26日(土)19:00〜20:30
会場:京都蔦屋書店 シェアラウンジ - 丸善ブックフェア「文庫ではじめる世界文学入門」
開催期間:2024年9月上旬〜10月末
会場:丸善京都本店
ニューズレター
メディア掲載
- 『現代詩手帖』2025年3月号(【特集】海外詩の最前線 文学レジデンシーを通じて、2025年2月28日発売、思潮社)に、2024年招聘作家の作品や論考、登壇したトークイベントの採録、実行委員によるエッセイ等が多数掲載されています。